みなさんこんにちは、Hachiです。
「ドリップ、フレンチプレス、エスプレッソ…結局、何がどう違うの？」
そんな疑問を持ったことがある方へ。実は、コーヒー抽出のスタイルは大きく分けてたったの2種類。
それが「透過式」と「浸漬式」です。
この記事では、それぞれの仕組みと味わいの違い、おすすめの器具までやさしく解説していきます☕
抽出方法は「透過式」か「浸漬式」に分けられる
コーヒーの抽出法は、基本的に次の2つのどちらかに分類されます。
- 透過式（とうかしき）：お湯をコーヒー粉に“通過”させる方法
- 浸漬式（しんせきしき）：コーヒー粉をお湯に“浸しておく”方法
さらに、近年ではこの両方の要素を組み合わせた“ハイブリッド抽出”も人気を集めています。
透過式（Percolation）〜すっきりとした透明感のある味わい
原理と味わい
透過式では、上から注がれたお湯が重力（または圧力）によってコーヒー粉の層を通過します。
お湯が粉に触れる時間が短く、通過していくにつれて徐々に成分が抽出されていく仕組みです。
このとき、ペーパーフィルターを使うと「コーヒーオイル」などの微細な成分が濾されるため、口当たりが軽く、すっきりとした味わいになります。
香りが立ちやすく、豆の個性が明るく感じられるのも特徴です。
代表的な器具
- ハンドドリップ（ペーパードリップ、ネルドリップ）
- コーヒーメーカー
- サイフォン（厳密には浸漬＋透過）
- エスプレッソマシン（高圧型の透過）
おすすめの飲み方
- シングルオリジンの豆で香りの違いを楽しみたいとき
- 軽やかでクリーンな後味が好みの方に
浸漬式（Immersion）〜まろやかでコク深い味わい
原理と味わい
浸漬式では、コーヒー粉を一定時間お湯に浸して成分をじっくり抽出します。
粉全体が一様にお湯に接するため、バランスの良い抽出がしやすく、豆の油分や微細な粒子もそのままカップに残るため、まろやかでコクのある味わいになります。
フィルターを使わない（あるいは金属メッシュなど）場合は、コーヒーオイルのニュアンスも感じやすく、がつんと飲みごたえのある一杯になります！
代表的な器具
- フレンチプレス
- 水出しコーヒーポット（コールドブリュー）
- カッピング（テイスティングの基本抽出）
- クレバードリッパー（浸漬したあと、透過する）
おすすめの飲み方
- ミルクと合わせてまろやかに飲みたいとき
- 苦味・甘みのバランスを重視したいとき
ハイブリッド抽出という選択肢
クレバードリッパー
一見ハンドドリップのように見えますが、浸漬状態でしばらく待ち、タイミングを見て透過に切り替えるというユニークな抽出法。初心者でも安定した味を出しやすく、「いいとこ取りの抽出」が可能です。
エアロプレス
エスプレッソとフレンチプレスの中間のような器具。浸漬後に空気圧で一気に抽出することで、深みと透明感のバランスが取れた味わいが生まれます。パーツの洗浄も簡単で、アウトドアにも人気。
抽出方法で変わる、コーヒーの楽しみ方
- 「すっきり」が好き → ハンドドリップやエスプレッソ
- 「まろやか」が好き → フレンチプレスや水出し
- 「その中間」や「安定性」を重視 → クレバードリッパー、エアロプレス
抽出方法を知ると、コーヒー選びの視点がガラリと変わります。
器具によって同じ豆でも表情が変わる。それが、コーヒーの面白さのひとつだと思っています。
おわりに
どの器具にも、それぞれの良さがあります。
「今日はクリアな味が欲しいからハンドドリップ」
「休日の朝はじっくりフレンチプレスで」
そんな風に、抽出方法で気分に合った一杯を選ぶ楽しみも、コーヒーの魅力のひとつです。
ぜひいろいろな抽出を試して、自分の“好き”を見つけてみてくださいね☕
それではまた、次の記事でお会いしましょう！
コメント