皆さんは「ピーベリー」というお豆を知っているでしょうか?
コーヒーがお好きな方なら、お豆の専門店などで「○○ピーベリー」という名前がつけられて販売されているのをご覧になったこともあるかもしれません。
今回はこのピーベリーが一体なんなのか、ご紹介したいと思います。
ピーベリーは、ずばり、「一人っ子」のこと!
通常、コーヒーチェリーには2つのコーヒー豆が入っています。お豆は互いに押し合いながら成長するので、豆同士が向かい合う面は、平らになっています。これをフラットビーンと呼びます。一方、稀に、コーヒーチェリーの中にお豆が1つしか入っていないことがあります。成長の途中で2つのお豆のうちどちらかがダメになってしまい、最終的にひとつの豆のみが成長したためです。これがピーベリーです。豆が一つのため、押し合うことなく成長し、まるい形をしているのが特徴です。
他のお豆と大きさが異なるため、一緒に焙煎すると均一に仕上げることが難しくなってしまします。そこでピーベリーは一般的に、他のお豆と分けて焙煎することが好まれます。
「ピー」って何のこと?
ピーベリーは英語では「Peaberry]と表記します。この「pea」とは「エンドウ豆」のことです。
(正式にはエンドウ豆のことは per green beansと呼ぶようです。)
通常の豆と比較して、エンドウ豆のようなまんまるい形をしていることを表しています。
ピーベリーは珍しい?
ピーベリーは品種にもよりますが、コーヒーチェリーに5~10%ほどの割合で存在すると言われています。確かに量としては少ないですが、とても希少!というわけではなく、どの品種でも一定量収穫されます。
ピーベリーは美味しいの?
一般的にピーベリーは、フラットビーンと比較して風味に富むと言われています。ひとつの豆に栄養が集中するという理由です。(しかし、美味しさに関して科学的な根拠は得られていないようです)。ピーベリーは先述したとおり、他のフラットビーンと手作業で分けて、別のロットとして焙煎する必要があります。希少性に加えてこの「手間」がかかる分、高値で取引されています。
ピーベリーは科学的にはまだ証明されていないとはいえ、一般には風味に富み、産地や品種の特徴が良く出ると言われています。ぜひ、機会があればピーベリーの豊かな味わいを楽しんでみてください。同じ産地や品種のフラットビーンと飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね。
最後までご覧くださってありがとうございます☺
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