コンビニコーヒーはなぜ安くて美味しいの?

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こんにちは、Hachiです🐤
みなさんはコンビニコーヒーを購入することはあるでしょうか?
私はYesです。家にせっかく沢山の器具があるにも関わらず、外出時には手軽で美味しいコンビニコーヒーをついつい買ってしまいます。

今や日本では5万7千ほどのコンビニエンスストア各社の店舗にて、コーヒー気軽に購入することが当たり前になっています。

また、最近は通常のコーヒーだけでなく、ある特定の時期に収穫したお豆だけを使った「新摘みブレンド」や高級品種を使った「コロンビアスプレモブレンド」、「ブルーマウンテンブレンド」など、様々な期間限定コーヒーも登場し、もはや「出先で仕方なく買うコーヒー」ではなく、「わざわざ買いに行きたいコーヒー」へと変化しつつあります。

さて、今回はこの安くて美味しいコンビニコーヒーを深堀してみたいと思います☺

コンビニコーヒーの始まりと、試行錯誤の歴史

コンビニコーヒーの歴史は意外にも古く、なんと1983年!セブンイレブンがサイフォンで抽出したコーヒーを販売していました。抽出したコーヒーをポットで保管しておき、注文のたびに小分けにしていたそうです。1時間に1度は抽出しなおす決まりになっていたそうですが、皆さんもご存じの通り、コーヒーは抽出後どんどん味が落ちていくので、時間と共に品質が落ちてしまうことが課題となっていました。

そこで1988年、セブンイレブンは新しいコーヒーマシンを導入し、販売の度にコーヒーを抽出する方式を採用します。また、コーヒーの種類も「ライト」「ミディアム」「ビター」の3種類に増やしました。これにより、新鮮で美味しいコーヒーを提供できるようになりました。一方、導入したマシンから発生するにおいが店内に充満することが不評となり、この方法も断念するに至ります。

さらに1990年代、セブンイレブンは「におい」問題を解決するため、コーヒーを粉末状にして1杯ごとのカートリッジにする方式を導入します。しかし、粉末にしたために、肝心のコーヒーの風味が損なわれてしまいます。

そして2002年、世の中ではスターバックス等のカフェ人気が高待ってきたころ、セブンイレブンは「バリスターズカフェ」というセルフ式のエスプレッソマシンを導入します。これにより、これまでのドリップコーヒーだけでなく、ラテなどのエスプレッソビバレッジの提供も開始されました!

Hachi
Hachi

バリスターズカフェは、下の写真のようなマシンでした😯
もしかすると覚えている方もいらっしゃるかもしれないですね!!

https://ameblo.jp/blackmoon729/entry-12515228524.html

バリスターズカフェは、若い世代を中心に一定の人気を集め、最終的には全国の約2000店舗に設置されました。しかし、店舗あたりの売り上げは1日25杯ほどにとどまり、ビジネスの観点で成功とは言い難い結果に終わります。また、この経験より、苦みの強いエスプレッソは日本で万人に好まれるものではなく、やはりクリーンな味の「ペーパードリップコーヒー」が好まれるという調査結果が得られました。

そして2013年、セブンイレブンはこれまでの経験に加え、2年の開発期間を経て、満を持して「美味しく飲みやすい本格コーヒー」の販売を開始します。現在まで続く「セブンカフェ」の始まりです。

100円プレミアムコーヒーはどうして生まれたの?

現在ではコンビニで100円の、高品質コーヒーを購入できるのは当たり前になっていますよね。しかし、スターバックスやそのほかコーヒーチェーンのコーヒーの価格を考えると、100円でこのクオリティのコーヒーが提供できること、とってもすごいと思いませんか???

実は100円コーヒーの提供を始めたのは、コンビニではなく、2008年の「日本マクドナルド」です。

マクドナルドでのプレミアムコーヒー開発

2008年に100円コーヒーの販売を開始したマクドナルドでは、それまでと比較して高品質のコーヒー豆を使用し、全店舗に専用のコーヒーマシンを設置して、大々的な宣伝を開始しました。これにより、販売初年度には前年度の3割増し、2億6000万杯の販売を達成します!!

しかしその後、各社コンビニのコーヒーが台頭し、次第にマクドナルドでのコーヒーは売れ行きが落ちてゆきます。。。

そんなマクドナルドのコーヒーの改良に取り組んだのが、2014年のワールド・バリスタ・チャンピオンシップにてアジア人初の世界チャンピオンとなった井崎英典氏です。

井崎氏は、通常のカフェの状況とは異なる「ハンバーガーとセットで美味しい、しかも、お店に長居しても美味しい」コーヒーを開発し、マクドナルドは100円プレミアムコーヒーのシェアを大きく取り戻すこととなりました。

コンビニはなぜ100円でコーヒーを提供できるのか

前の項でも触れましたが、コンビニのコーヒー100円って本当に安いですよね。。。
なぜこのような低価格で提供ができるのか、考えたことはあるでしょうか。

通常のカフェであれば、高品質のコーヒー豆を採用すればするほど原価率が上がってしまい、利益が出なくなるのが普通です。しかし、コンビニにとって美味しいコーヒーというのは、お客さんに足を運んでもらうためのToolなのです。

多くのお客さんは、身近なコンビニにコーヒーを買いに来たついでに、ランチのサンドイッチや、コーヒーに合うおやつなど、原価率の低い(=利益につながりやすい)商品を買ってくれる可能性が高いと考えられます。つまりコーヒーにかかるコンビニ側のコストは「販売促進費」ととらえることができます。

販売促進が狙いであるなら、下手にコストを下げることよりも、美味しく、魅力的に見えるコーヒーを提供することに徹する必要があります。そのためコンビニエンスストア各社は、美味しさを追求しつつ、コーヒーマシンの見た目のカッコよさ、カップデザインなど細部にまでこだわって、日々競争を続けているのです。

最後に

いかがだったでしょうか。
今回記事を書くにあたって、私自身、各社コンビニコーヒーや、マクドナルドのコーヒーなど、幅広く好まれるコーヒーの背景にはそれぞれ開発チームの長きにわたる努力があることを学びました。今回は社会全体の流れという観点で記事を作成しましたが、それぞれの会社ごとの取り組みについても詳細に記事にするのも、熱いストーリーがあって面白いなと構想中です💭

最後に今回参照した本をご紹介します!
記事中でもご紹介した井崎英典さんの書かれた書籍です。コーヒーに詳しくない方にも、話のタネになる「教養」としておすすめできる本ですし、コーヒーがお好きな方であっても新たな学びがきっとある、知識がたっぷり詰まった本です。

それではまた次の記事でお会いしましょう!🐶

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